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【ETC】走行明細データ / 明細補足情報データ解析ツール

ツールの概要

今回作成したのは、NEXCO各社が公開しているETCの走行明細データおよび明細補足情報データを解析するWPFアプリケーションツールです。対象となるデータは、NEXCO各社が公開している以下のフォーマットのファイルです:

  • 走行明細データ (OTMEISAI2)
  • 明細補足情報 (OTINFO2)

ファイル詳細やフォーマットについてはNEXCO公式サイトをご参照ください。

このツールを使うことで、テキスト形式で提供される走行明細や補足データを、分析や集計に使いやすいCSV形式に変換することができます。ExcelやBIツールなどに取り込み、走行傾向や利用パターンを簡単に可視化・分析することが可能です。

GitHubリポジトリ

コードはこちらで公開しています。

主な機能

  • 走行明細データの読み込み:NEXCOが提供するテキストファイルを読み込むことが可能
  • 明細補足情報データの読み込み:同様にテキスト形式の補足情報ファイルをサポート
  • CSV形式への変換:ExcelやPythonなどで扱いやすい形に整形
  • GUI操作(WPF):ファイル選択から変換まで直感的に利用可能

開発背景

ETCの走行明細はそのままでは可読性や分析のしやすさに欠けています。業務や個人の利用分析に活用するには、CSV形式に変換して扱うのが便利です。そこで本ツールを開発しました。特に、

  • 経費精算
  • 利用傾向の把握
  • 複数台の車両管理
  • 目視での確認

といった用途に役立ちます。
また、このツールはデスクトップアプリケーション用として開発しております。理由はETCの走行データといった生のデータを扱うため、セキュリティに配慮したツールにするためです。

使い方

ETCの走行明細データと明細補足情報データを使用します。手元にない場合はサンプルデータが公式サイトより公開されているのでそちらからダウンロードしてください。

  1. ツールを起動します。
  2. 「ソース元ファイル名」に走行明細データまたは明細補足情報データファイルを指定します。「参照」ボタン押下でファイルオープンダイアログを表示し、ファイルを指定することも可能です。
  3. 「出力先フォルダ名」にCSVファイルを出力したい任意のフォルダを指定します。「参照」ボタン押下でフォルダオープンダイアログを表示し、フォルダを指定することも可能です。
  4. 走行明細データを「ソース元ファイル名」に指定した場合、OTMEISAI2タブを選択します。
    明細補足情報データを「ソース元ファイル名」に指定した場合、OTINFO2タブを選択します。
  5. 「CSV出力」ボタンを押すと、「出力先フォルダ名」に指定したフォルダにCSVファイルが出力されます。

オプション機能

  • エンコード:ソース元ファイルのエンコード(Shift-JIS / UTF-8)が指定可能です。走行明細データにはShift-JISコードの全角日本語文字が含まれているため、文字化けを防ぐためにshift-jisを選択してください。詳しくは公式サイトのデータ特約別表1データフォーマットをご参照ください。
  • 新規登録:タブを追加し、新しいフォーマットのデータファイル解析に対応できます。仕様変更や独自データにも利用可能です。
  • 削除:不要になったタブを削除可能です。
  • ラベル名:タブの名称を任意に変更することができます。
  • 表編集:データフォーマットに従ったフィールド名と桁数を編集することができます。デフォルトではOTINFO2とOTMEISAI2を用意しています。デフォルトのフォーマットについてはデータ特約別表1データフォーマットに基づいています。
  • 行の追加:表に行を追加します。表の上での右クリックで「上に追加」「下に追加」を選択して任意の箇所に行を挿入することができます。
  • 行の削除:表の上で右クリックし、「削除」を選択することで行を削除することができます。
  • 設定の保存:登録しているタブ内容をすべて保存できます。途中で設定内容を保存したい場合に便利です。

今後の展望

  • CSV出力以外の形式でエクスポートする機能の追加
  • 他ツールとの連携強化・Web API化 (セキュリティーに要配慮が必要)

まとめ

今回のツールは、NEXCOの提供するETCデータを効率的に分析可能な形に整形するためのWPFアプリケーションです。ご興味がある方はぜひGitHubからコードをご覧いただき、ご活用ください。